親を引き取って自宅で介護する時の心構え

私が引き取った時には母親は85歳になっていたのです。引き取ってみて最初に感じたことは、母親と一緒に暮らした時期よりも、離れて暮らしていた時期の方が長いのだということです。一般的には18歳ぐらいまでは親と同居しますが、その後子供たちは家を出て独立します。そして親を引き取るまでに40年近くの時が経過します。離れて暮らしている時間の方が長いので、親が高齢になって引き取った時に非常にギクシャクした感じがするのです。私の場合は何十年ぶりかで母親と同居してみて、ビックリすることがとても多かったのです。一番ビックリしたのは、母親はこんなに頑固だったのかという点です。子どもの頃に一緒に暮らしていた時のイメージはもっと穏やかな人だという印象があったのですが、一緒に暮らしてみると意外に頑固だったのです。つまり離れて暮らしていた時間の方が長いので、自分の中でイメージしていた母親像と実際の母親像が違っているのです。同じ家でズーッと一緒に暮らしている人の場合はこんなことはないでしょうが、家を出て独立した子どもにとっては年老いた親を介護するために同居すると、このようなイメージのずれを感じるのです。また私の母親は自分が思っていたよりも神経質だったのです。例えば食事をしたあとに必ず鼻をかむのです。私はそれが気になって腹を立てることがよくありました。高齢の母親からしたら暖かい食事をすると鼻水が出るのです。でも若い者からするとその感覚がわからないのでイライラするのです。このようなことをなくすためには、介護が必要になるもっと前から頻繁に親と会ってコミュニケーションをとっておく必要があると思います。また親を引き取って介護をするということは、自分の家族もそれに巻き込むことになるという点を自覚しておく必要があります。我が家の場合は娘がちょうど10代の思春期だったので、急に年老いた母親と同居することに違和感を覚えたようです。母親も孫娘の素っ気ない態度に違和感を感じたようで、両者の間に立って気を遣うはめになったのです。このようなことを防ぐには、やはりもっと頻繁に自分の家族と親との交流を密にしておく必要があると思うのです。

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